治療をしていて、筋肉が落ちることと炎症して痛みが起きることには相関関係があるような気がします。
そういう私自身もとうとう五十肩を経験しました。
秋頃「あれ?左腕が挙がりづらい?」となり、上着の袖を通すにも左を後にすると痛くてできなくなってしまいました。
たまに何か衝撃があると激痛でフリーズ。
寝ているときの痛さや怠さも。
それでも鍼やお灸でケアしているうちに、半年くらいで少しずつ可動域が広がってきました。
春には左腕を後ろに回して少し腰が入るようになってきたので、この頃から毎朝肩のための体操をスタート。
ふにゃふにゃ、ペラペラになっていた左の三角筋後部の筋肉を取り戻すために。
痛みの出る動作が段々と減ってきて、夏頃には次第に背中で左右の手が繋がるようになり、その後はむしろ以前より左腕が背中で深く挙がるようになりました。
半年経った今のところ、おかげさまで右肩の発症はありません。
筋肉を取り戻すにはとにかく動かすことですが、痛みがあればそれもためらわれるので、治療によって留まっている炎症物質を流してやり、まずは痛みを少しでも減らさなければいけません。
そして同じことを繰り返さないないために、少しずつ筋肉を動かして身体の自律的な働きを回復させていきます。
「筋肉は裏切らない」とはまさにその通りで、鍛えれば必ず結果となり、逆に使わなければどんどん落ちてしまいます。
40才を過ぎると筋肉は年に1%ずつ減るそうで、ある意味で老化とは筋肉が減ることとも言えるのかもしれません。
筋肉と骨をつなぐ腱も年齢とともに硬くなってしまうので、関節の柔軟性を維持し腱への負荷を減らすためにも、しなやかな筋肉を維持したいものです。
もう一つ。
太極拳を始めて、毎朝開歩だけ15往復くらい練習しているのですが、大腰筋を鍛えたいと思ってやっていたのが、どうやら骨盤底筋も鍛えられたようで、「あっ」という瞬間がいつの間にか無くなってしまいました。
いやー、筋肉がよみがえるってすごいですね。