クリスマスローズ

実家から持ってきたクリスマスローズも19年

セルフメンテナンスのために太極拳を始めました。
毎週公園で教えてもらいやっと簡化24式がひと通りできるようになったくらいで、手も足も腰も姿勢も重心等々も、一つひとつの動作を意識しながらでないとちゃんとできず(もちろんなかなか思うようにはできません)頭もこんがらがりそうですが、ゆっくりと丁寧に正しく動くのは気持ちのいいものです。
先生がよく言われる(片足を)「踏んで」というのも、体幹を支える筋肉に効いている気がして、ささやかな筋トレのつもりで毎朝家でも開歩だけ繰り返しやっています。

ゆっくりとした動きには必ずゆっくりとした呼吸が伴います。
先日のNHKの『東洋医学ホントのチカラ』でも、「太極拳をすると、自然と深い呼吸が身につき」、さらに「深く、ゆっくりとした呼吸が免疫アップの秘訣」であると太極拳が紹介されていました。
アメリカのUCLAでの研究では、太極拳に特定のウイルスに対する免疫反応を高める可能性がある、と報告されていて、呼吸がゆっくりになると免疫反応を高める重要な神経の活動が活発になる、とのことでした。

呼吸は自律神経が支配する体の機能の一つですが、唯一意識的にコントロールできるものでもあります。慌ただしい毎日でも時折り長く吐く呼吸を意識してみると、心身ともにいたわれるのではないかと思います。
鍼をしていても途中で患者さんの呼吸が深く変化するのが感じられます。鍼で自律神経が整うのはこんなところにも見て取れます。「呼吸が深くなった気がします」というのも患者さんからよく聞かれる感想です。
色々な症状の出やすい春先の季節の変わり目ですが、呼吸で少しでも風向きが変えられたらいいですね。