たっぷり鍼とお灸を味わった治療の後、皆さん気持ち良さそうに深くリラックスされているようです。
あれやこれやと追われる日頃の生活では、なかなか心底リラックスできる機会は少ないのかもしれませんが、鍼とお灸は身体を深く緩ませ、無意識のうちに力の入っている状態をリセットします。
また、鍼とお灸は身体に必要なものを巡らせるのも得意です。
それぞれの組織に必要な栄養や酸素が届かないと、疲れやすくなったり、ダルさが出たりしてしまいます。
東洋医学的には、「気・血・水」が滞りなく巡れば、身体は気持ちよく機能するはずです。

緩める力と巡らせる力、それらをベースに治療することで、様々な症状に効果的にアプローチすることができます。

例えば、自粛期間中に観たNHKの東洋医学の番組では、イギリスでうつの治療に鍼が使われている例を引き合いに、鍼治療は「脳のコリを取る」とも。
鍼治療後、脳の前頭葉での血流量が大きく改善されており、患者さんは「初めて鍼治療を受けた後、頭の中が前向きな気持ち満たされ、とてもリラックスできていたんです」と。

治療の効果は、その場で変化が実感できるものもあれば、2〜3日して身体が治療に対する再構築を経た上で実感できるものもあります。
急性症状なら一回で良くなる場合が多く、慢性的な症状であれば、何回か続ける必要がありますが、初回の治療だけでもかなりの変化は実感していただけているようです。
症状のそこに至るまでにかかった分だけ、治るのにも時間を要すると言われますが、鍼灸治療によってそれを早めていきます。
ただ、鍼灸治療を初めて受ける場合には、人によっては湯あたりしたような怠さが出ることもありますが、長くても1〜2日で治ります。

「効果が持続する」というのも、患者さんたちからよく聞かれる声です。
症状にもよりますが、一週間くらい治療の効果は続き、身体が本来の働きを取り戻せばあとは身体にお任せし、症状がまだ残るようであればもう一度治療する必要があります。
その場合、できれば前回の治療効果が残っているうちにもう一度治療するのがより効果的です。

鍼灸の緩める力と巡らせる力を実感してみませんか?
緩んで巡っている身体は軽く感じるはずです。
お身体の変化を味わってみてください。