庭の桜に来たシジュウカラ、まさに健脚

人が歩くときに膝にかかる負担は体重の3倍と言われます。体重が50kgなら、なんと150kgもの負担になります。走ったり、階段を昇り降りしたりすればさらに大きな負担がかかります。

『ジュラシックパーク』で人間を追いかけ回していたティラノサウルスは体重が重すぎて、実は走ることができなかったそうです。10トンも体重があるのにあの脚で走るには関節がもたないらしく、時速10~20kmくらいだっただろうと、アメリカの大学の先生がテレビで話していました。

使い方で過剰な負荷がかかったり、脚の形にクセがあったり、そうでなくても長年使い続ければ、次第に不具合も起こり得ます。少しでも耐用年数を伸ばすべく、無理のない使い方を心がけなければいけません。
何らかのかキッカケで傷がつき、場合によってはそこに炎症が生じてしまったとして、修復のスピードがそれに追いつかなければ、膝の機能はどんどん落ちていってしまいます。
まずは無理をしないこと、炎症を抑える手だてをとることが必要です。
体重を増やさないようにすることや、筋力を落とさないようにすることも当然大切です。特に大腿四頭筋、つまり太ももの前面の筋肉は、膝の曲げ伸ばしをするときに体重を支える重要な役割を担っています。この大腿四頭筋を維持するために、イスに座って片脚ずつ曲げ伸ばしする体操などもよく勧められますが、ただ太ももに力こぶを作るようにギューッと力を入れるだけでも効果があります。

身体の小さな声にも耳を傾けて、もし少しでも違和感があれば、まず「手当て」を。自分の手のひらをそこに当てて、だんだん気持ち良くなってきて次第に抜けていくような感覚があればオーケー。
膝に限りませんが、できるだけ軽いうちにケアすることが大切です。