玄関前のドウダンツツジは紅葉もきれい

肩でも膝でも、関節の症状はなかなか手強いです。
炎症や動作痛の痛み、可動域の制限など症状も様々で、原因もキッカケはあってもその背景には様々な素因があり、複合的だと思われます。
キッカケも少しひねったくらいの、ほとんど気がつかないようなことでもあるようです。
関節は骨、筋肉、腱、靭帯などが絶妙なバランスて共同作業をしていて、とても繊細です。

40歳を過ぎると、筋肉は年に1%ずつ落ちるそうで、10年で1割も減ってしまいます。
私の立派だった太腿も、いつのまにか細くなってしまいました。
筋肉が減ると力のバランスも変わり、それまでとは違った負担がかかります。
また年齢と共に内臓機能も少しずつ下がり、代謝の滞りにもつながります。
50代くらいになると気になる更年期は、身体が再構築される過程で、バランスを崩しやすい時期と言えるかもしれません。

でも、症状は身体からのアラームメッセージともとらえられます。
急ブレーキをかけられるようかもしれませんが、一度立ち止まって生活を振り返るチャンスです。
これから身体と上手く付き合っていくために、シフトチェンジを検討したいところです。
症状を、やっつけるものとするのではなく、正しい下地を整え治して折り合いをつけていく、落としどころを見つけていくなどと、とらえ方を変えるのも大人ならではなのかもしれません。
例えば、肩に症状があっても、その原因は背骨や骨盤など体幹にあることも多いです。姿勢が悪いと肩甲骨の動きの制限ができ、それが肩の症状につながることもあります。
骨盤が前傾も後傾もせずに、背骨が骨盤にストンと乗るようにすれば、余分な力が入らず、どこかに偏った力が加わることもなく疲れません。
スーッと抜けるような感覚のある姿勢の角度があるはずです。つま先立ちを5回くらい繰り返してストンと降りた姿勢が正しい姿勢です。
また膝で言うなら、腰が硬くて十分に捻ることができないと、代わりに膝に捻る力がかって負担となり、痛める原因にもなりかねません。
手足を使うにも、体幹と連動させることで、動作はとても楽になります。
他に身体を使うコツとして、長く立っていなければいけない時、膝を少し緩めると腰は楽になりますね。

また、年齢を重ねると、次第に足の内側の力が抜けてくるような気がします。
足の親指をちゃんと使って歩き、お尻の穴を締め、下腹に力を込めるのも心がける価値があることだと思います。

良くも悪くも、時間をかけて積み重ねたものは強力です。
自信にもなれば、症状にもなります。
積み重ねた自信は、そのまま更に力強くなっていくでしょう。
症状は習慣を見直すとともに、鍼灸で方向性を変えてみませんか?
実際に身体の中で修復作業をするのは身体自身ですが、鍼灸はそのキッカケになります。
身体に自信をつけさせましょう。

(2018年11月20日投稿記事。旧ホームページよりお引っ越し)