ドウダンツツジの枝から覗くきれいな目にパシャリ

今回の鍼灸勉強会のテーマの一つは「うつ」でした。
治療を重ねるうちに次第に元の生活に戻っていく症例がいくつか紹介されました。
私も患者さんから、治療して調子が良くなると何をするにもヤル気が出て普段しないような片付けなど長時間してしまう、と言われます。
頑張りすぎてまた腰が痛くなっちゃう、というおまけが付いてしまうこともありますが…

はり灸は一般的には肩こり腰痛といった、筋肉や関節などの運動器疾患に効くものというイメージが強いですが、気持ちの高ぶりや落ち込みをあるべき姿に収めるのもまた、はり灸の得意とするところです。

「身心一如」という言葉があります。
身体と心は二つに分けられないという意味です。二つは相関し、強く影響し合います。
病は気から、というのも思い当たる節があり、また運動などをして身体を動かすと気分もサッパリする、なんていうのも実感がありますよね。

身体は心の器でもあります。
器が健やかになれば、その中に満ちているものも伸びやかに元気になっていきます。
形の無いものを変えるのは一見難しいような気もしますが、心が身体に変化を及ぼすように、身体から心にアプローチすることもまたアリです。
はり灸で身体を整えたら、気持ちにもプラス効果!なんて一石二鳥ですね。

(2018年5月31日投稿記事。旧ホームページよりお引っ越し)