突然庭にあったカリン、十数年にして初めての実りでした

「活弁」って、ご存知ですか?映画が「活動写真」と呼ばれていた時代、無声映画のスクリーンの脇に立ち、全出演者のセリフとナレーションをたった一人で声色を使い分けて説明していたのが、「活動写真弁士(活弁、活動弁士)」です。活弁は世界でも日本にしかない独自の大衆文化です。
機会があって私が観た弁士さんは、坂本頼光さんでした。近々に公開される『カツベン!』で主役の成田凌くんを指導したり(ご自身もちょっと出演されているとか)、あとは声優やナレーションのお仕事、寄席への出演など、幅広く活躍されているそうです。この日の演目のひとつ、『昆虫カメラマンの逆襲』(1912)は昆虫の不倫というヘンなお話なのですが、秀逸でした。活弁で観ると、ものすごく面白いのです。チャップリンの『冒険』も、活弁最高!で笑えました。
小5で水木しげる先生に弟子入りして、中2まで通っていたお話など、フリートークも面白くずっと笑いっぱなしで、ふと思ったのが美容鍼です。たまに自分の顔にも鍼をしたりするのですが、美容鍼をすると頬骨のあたりがキュッと上がり、なんだか笑わされているような感覚かあります。
美容鍼も施術メニューの一つとしていますので、興味を持たれる方もたくさんいらっしゃいます。美容鍼では、お顔の筋肉のコリをほぐしたり、筋肉を活性化させて弾力を取り戻したりすることで、たるみやシワの改善を目指します。また、微細な傷をつけることで、皮膚の再生能力を高め、コラーゲンやエラスチンを増やすとも言われています。
活弁を観ながら、笑顔でいることで美容鍼に近い効果が期待できちゃうかなと、ずっと思ってました。口を横に引いて大口で笑うのではなく、頬骨のあたりから筋肉を引き上げるような感じで笑えば、笑いジワも気にならないと思います。会場には小学生くらいの子どももいて、本当に楽しそうに笑い転げるので、活弁とその子の笑い声で二度ずつ笑顔になれました。
もちろん美容鍼も、とても気持ちいいです。全身を整えた上で、しばらくの間静かにお顔の鍼を味わっていただきます。少しだけ時間を巻き戻した自分に出会えます。もちろん、別人に変わるわけではないので過大な期待は禁物ですが^_^