先日の鍼灸の勉強会のテーマの一つは「子宮下垂・子宮脱」でした。経年変化や繰り返す出産などにより起こり、子宮の下垂により膀胱が圧迫され、頻尿症状を伴うことも多いそうです。病院で治療する手段としては、ポリプロピレンメッシュを膣と膀胱の間、膣と直腸の間に入れて子宮を支える骨盤臓器脱メッシュ手術法(TVM手術)というものが行われたりするそうです。
以前ある患者さんから、飼い猫のお尻から「ナスのようなもの」がぶら下がっていた、と聞きました。何の臓器かはわかりませんが、人と同じことが起きるんですね。
今回報告された症例では、効果が期待されるツボを使用して10年来の子宮脱が次第に改善されていく経過が紹介されました。また、治療デモのモデルになった女性は、症状は一切ないのですが、治療後に「骨盤底筋体操をしたときのような感覚がある」と言っていました。鍼灸の可能性を改めて感じた勉強会でした。
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